音楽

優しい木漏れ日の降るある秋の昼下がりにーー蓮沼執太と彼の音楽について

今からおよそ十年くらい前の優しい木漏れ日の降るある秋の昼下がりに、大阪の日本橋にあるK2レコードというCDショップを訪れた。その頃僕は自宅で浪人生をしていて、鬱々とした生活のなかでのほとんど唯一の楽しみが電車に乗って月に二回ほどそのレコー…

世界で一番タフな15歳の少年――『海辺のカフカ』を読んで

授業発表のために村上春樹『海辺のカフカ』(2002年、新潮社)を久しぶりに読み返した。前回読んだときは漠然と物語世界をイメージするだけで終わってしまったので、今回は精読を試みた。いくつかの気づきがあったので、ブログにまとめてみようと思う。 ――物…

朝とも夜とも言えない時間のはざまで

音楽を適当に流しながら帰省の荷物を整えていると不意にこの曲が鳴り始めた。 夜行バスに乗るときはいつもこの曲を聴いていたのだけど、ふと、この間夜行バスに乗ったのはいつのことだろうと思って少し寂しくなった。帰省する頻度が少ないからとこの頃はずっ…